終盤練習・解答

詰めオセロ11.png
黒番。最善手順は?

終盤には「石を数えないと最善手が分からない局面」と、「手筋や論理的思考で最善手が導き出せる局面」があります。この局面は後者です。まず初手で右上と左下のどちらに手をつけるべきか迷いますが、「相手の立場に立って考える」ことで正解が見えてきます。白の立場に立ってみると、白b7がぜひとも打ちたい手。その理由は「第7行を白にできる」と「g7を白くすることによってg列を白くする可能性を作る」の二つです。ただ、黒b7と打たせてから白a7としても同じような効果(第7行を白くし、g列も白くする可能性を作る)が期待できます。なので、黒としては「黒b7→白a7」と「黒右上のどこか→白b7」のどちらが得になるのかを考えます。

その比較をするために、「黒右上のどこか→白b7」と白が左下に先着した場合の黒の対応を考える必要があります。黒がa8の隅を取るのは白b8→黒a7となり、白にb列と第7行を確保させるので損。かと言って黒b8でb列を取るのは、残っている右上の3個空きで白に手止まりを打たれた時に偶数理論から黒a7と打たされることになり、左辺を白に取られてしまいます。それならば初手で黒b7→白a7→黒a8→白b8と打って左辺を確保するのが勝る理屈です。

以上の読みから、黒は左下から寄せるのが正しく、その手順は黒b7→白a7→黒a8→白b8であるということが分かります。しかしそこからもまたちょっと難しい。

詰めオセロ12.png
2図。黒番。最善手順は?

ここでは黒g2が最善。一見白g1とされて損なように見えますが、そこで黒はパス。最後の2個空きに白から先着させて黒の2石勝ちとなります(黒g2→白g1→黒パス→白f1→黒f2)。このように黒から打てない偶数空き(ハイパー偶数)を作るのが黒を持った時の終盤のコツです。

間違えて2図で黒f2は白f1と打たれ、残りの2個空きで「g列を確保し、なおかつ手止まりを打つ」状況を白に与えて勝てません。

nice!(0)  コメント(2) 

ぴーすけの終盤練習より…⑥

詰めオセロ11.png
黒番。最善手順は?

nice!(1)  コメント(6) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。