ぴーすけの終盤練習より…⑤

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白番。最善手順は?

これは手筋で正解手順が導きだせる問題です。正解手順を想定できたら、ぜひ石数も計算して白の勝ちを確認してみて下さい。

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ぴーすけの終盤練習より…④

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黒番です。h2とh3のどちらが正解でしょうか?

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終盤問題・解答

まずは下の盤面の右下にある「>|」をクリックして下さい。これで今回の詰めオセロの局面が出てきます。次に同じく盤面右下にある「Put」の左の□をクリックして下さい。盤面の色が水色に変わり、自由に手を進めたり戻したりできるようになります。


黒番。最善手順は?

黒は8箇所に打てます。そして簡単に悪手として切り捨てられる手は少なく、有力そうな初手が少なくとも4手(b1、c1、d1、h8)はあります。そしてそのどれを選んでもかなり細かい勝負になり、黒が微妙に勝てそうにも思えます。しかし実際に手を進めていくと、黒はいい線までは迫るのですが、細かく足りずなかなか勝てません(ぜひ色々な筋を実際に進めて確認してみて下さい)。非常に難しい局面だと思います。

再び下の盤面の右下にある「>|」をクリックし、「Put」の左の□をクリックして下さい。


黒番。最善手順は?

正解はミスター大富豪さんのコメントにある「白は、ブラックライン通されたくない→d1には置きたくない為、黒b1→白b2→黒c1で、黒は右辺を取れ、33石以上残りそうです」という考え方です。実際に黒b1→白b2→黒c1と進めてみて下さい。ここで白がd1に打つと黒h8→白h7→黒g2!でブラックラインを通すことができます。この結果次に白g1→黒パス→白h2→黒h1でも、白h2→黒h1→白g1でも、黒は右辺を取って細かく勝つのでした。

ただ白には、黒b1の後にb2ではなくg1やg2など色々な手があります。それらの手だと白は偶数理論をキープできますが、今度は右上回りで黒が右辺を取ってやはり黒が細かく勝てます(例:黒b1→白g1→黒d1→白h2→黒h1→白g2→黒h7→白h8→黒b2→白c1。黒4石勝ち)。

このように右上から回って黒が右辺を取る手が残っていることが黒の勝ちにつながるので、早い段階で黒h8→白h7の交換を入れてしまうと黒が勝てません。

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ぴーすけの終盤練習より…③

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黒番黒勝ち。これは非常に難しかったです。色々な筋を考えたのですがどれも黒負け。本当に黒が勝てる手があるのか?と真剣に疑ったほどです。読者の皆さんもぜひチャレンジしてみて下さい。

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終盤練習・解答

たろうさん、masafumiさん、NO NAMEさん、コメントありがとうございました。どうやら皆さん正解のように思います。

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白番。最善手は?

私がこの問題を見た時に考えたのは「右下は2個空きだから放置が正解。左上白b1→黒b2の時に白a2と打てば、次に黒がa3でもa4でも残りの左上の2個空きを両方白が打って勝ち」でした。ところが…

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白b1に対して黒g7がまさに白の肺腑を抉る痛打!! これでh1とg8が見合い(どちらかは黒が打てる)となり白足りません。みなさん御指摘の通り、正解はこの黒のカウンターを未然に防ぐ白g7。以下黒g8→白b1→黒b2→白a2…で引き分けになります。

右下のような2個空きに先着するのは大抵の場合大悪手なので、盲点になりますね。

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ぴーすけの終盤練習より…②

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白番です。最善手は?

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終盤練習・解答

でってぃうさん、imaouさん、NO NAMEさん、コメントをどうもありがとうございました。遅れましたが解答です。

まずは下の盤面の右下にある「>|」をクリックして下さい。これで今回の詰めオセロの局面が出てきます。次に同じく盤面右下にある「Put」の左の□をクリックして下さい。盤面の色が水色に変わり、自由に手を進めたり戻したりできるようになります。



黒番。最善手順は?

前回の投稿に「黒g8なら白g1→h1の連打がある」から駄目、と書いたのですが、imaouさんに指摘されて初手黒g8がかなり有力な手だと気付きました。右上を白に連打されて上辺が白のものになりますが、その代わりに黒はg列をゴッソリ取ることができます。初手黒g8→白g1→黒a8→白b7→黒a7→白a6→黒a1→白h1→黒b3→白a2なら、b3~g8の斜めラインが黒一色であることが幸いして黒2石勝ち。頭の中でこの手順を進めるのはかなり大変なので、盤面(Putをクリックして水色になった状態)で実際にこの手順を進めて確認してみて下さい。次に盤面の左下にある「<<」をクリックすると手を戻すことができます。5回クリックして黒がa7に打った場面にします。ここではimaouさんの指摘通り白h1が最善。以下黒a1→白a2→黒b3→白a6!で白の4石勝ちです。ぜひ実際に手順を進めてみて下さい。黒b3でc4を黒くさせてから白a6で斜めをゴッソリ取るのが巧妙ですね!

という訳で初手黒g8ではやはり勝てません。



再度「>|」と、「Put」の左の□をクリックして下さい。問題図が現れ、手順を進めたり戻したりできるようになります(黒番)。

前回の投稿にも書いた通り、黒b3なら白h1→g1の連打、黒g8には白g1→h1の連打があります。そこで黒は初手a1が最善。白は「双方が打てる1個空きには先着せよ」との終盤の格言通りg8が最善。そこで私はNO NAMEさんと同じく黒a8を考えました。しかし次に白b7と打たれると、残りの3箇所の2個空きをどのような順番で埋めても引き分けになります(盤面を進めて確認してみて下さい)。ところが黒a8の代わりに黒b3なら、以下白a2→黒g1→白h1→黒a8→白b7→黒a6(横が沢山返る!)→白a7(斜めが返らない!)で黒の4石勝ち。この黒が最後に横を沢山返したり、白が最後に斜めを返せなかったりするのは最初の局面で読むのは非常に困難です。チャンピオンクラスの選手でもこの黒勝ち手順を読み切るのはかなり難しいのではないでしょうか?



再度「>|」と、「Put」の左の□をクリックして下さい。問題図が現れ、手順を進めたり戻したりできるようになります(黒番)。

黒a1→白g8→黒b3まで進めて下さい。実はここで白はa2よりもh1がベター。以下黒g1→白b7→黒a8→白a2→黒a7→白a6で黒2石勝ち。これが本当の最善手順です。

しかし私には黒a1→白g8→黒a8→白b7→黒g1→白h1→黒b3→白a2→黒a7→白a6(引き分け)と、先ほどご紹介した最善手順(3手目黒a8の代わりに黒b3)の違いが理解できませんでした。途中黒a8と白b7のタイミングが微妙にずれているだけで、最終局面には違いがないように思えたからです。どこに石1個分の差が生じるのか? まるで狐につままれたような気分でした。

読者の皆さんもぜひこの二つの手順を進めて、違いを確認してみて下さい。オセロの終盤の難しさが再認識できる局面でした。

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ぴーすけの終盤練習より

先日ご紹介した「ぴーすけの終盤練習」ですが、通勤時間などの隙間時間にいつも考えています。色々な筋があってとても勉強になります。

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これは昨日悩んだ問題。初手は比較的簡単です。黒b3なら白h1→g1の連打、黒g8なら白g1→h1の連打があるので、消去法で初手は黒a1しかありません。そこで白は「双方の打てる1個空きには先着せよ」の格言通りにg8に埋めてきます。さてそこからどう寄せるべきなのか?

かなりの難問だと思いますが、興味のある方はぜひ考えてみて下さい。

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運転免許証

昨日は品川シーサイドオープンに参加しました。久しぶりに表寺四段に会う事ができました。「免許の書き換えで東京に来た」という表寺さんに「私は数年前に更新するのを止めました」と言うと、「随分思い切ったね!」と驚かれました。私はもう20年ぐらい車の運転をしていません。それでも免許だけは更新していたのですが、それも3年ほど前に止めてしまいました。

就職してから数年間はちょくちょく運転していたのですが、実は2~3回ヒヤッとする体験をしました。幸い大事には至らなかったのですが、やっぱり自分は運転には向いていないな、と思うようになりました。私は基本的に一つのことにのめり込むタイプで、何かに集中すると他の事が目に入らなくなります。しかし運転はこれではだめで、色々な方向にバランス良く注意を向けないと安全運転はできません。そしてオセロの試合と違って車の運転では一つの小さなミスが取り返しのつかない結果を招く場合があります。自分にはそのような責任を負う能力はないと思いました。

たまに子供が「みんな車があるのに、なんでうちはないの?」と言うことがあります。ちょっと気の毒に思いますが、「車はお金がかかるし、そもそも運転免許がないからね。どうしても車が欲しかったら、大人になってから自分で買ってね」と言っています。

ところで会場で高梨九段から「村上さんのブログを読んで同じホテルを予約しました。伊藤七段も同じホテルなので、よろしくお願いします!」と言われました。3人ならタクシーも安く使えるし、色々オセロ話もできます。シンガポール行きが更に待ち遠しくなってきました。

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ワールドカップに向けてのトレーニング

ワールドカップまであと1カ月しかありません。現在のトレーニングは主に終盤の詰めオセロです。以前IcareやHappy Endという終盤練習ソフトがあって愛用していたのですが、パソコンをWindows Vista搭載のFMVに買い変えてから使えなくなってしまいました。今年一月に新しく買ったノートパソコン(Windows 8搭載のDynabook)でも動きません。携帯電話は所有はしているもののあまり携帯せず、スマートフォンも持っていないのでOthello Japanで提供されている中島八段作成のソフトも使えません。

そこでインターネットで「詰めオセロ」というキーワードで検索してみたところ、素晴らしい終盤練習ソフトに出会いました!
http://www.geocities.jp/ark_simasuke/
Simasukeさんという方が公開している無料ソフト「ぴーすけの終盤練習」です。上記リンクをクリックし、右の方にあるSoftwareをクリックし、上から3つ目の「終盤練習ソフト」をクリックするとダウンロードページがでます。

これは実に素晴らしいソフトですね。何千、何万という実戦から取られた興味深い局面が難易度別に入っています。何よりWindows 8で動くので、ノートパソコンを使っていつでもどこでも練習できるのが有難いです。これを使い始めてからかなり終盤の感覚が戻ってきているような気がします。Simasukeさん、どうもありがとうございます!!

序盤の研究は今のところほとんどしていません。ここ数年の自分の試合を振り返っても、序盤で決定的に悪くなった試合は少なく、負けた試合の多くは中盤から終盤にかけての競り合いでミスをした試合です。私はブック進行(1手目から最終手目までの最善進行)は一つも知らないので、途中で必ず石損をして少し自分が不利な局面になります。しかし多くの場合それは相手にとっても未知の局面になるので、それ以降に逆転のチャンスを見出していく、という方針です。

もちろんこのようなスタイルは相手よりも中盤力、終盤力が勝っていることが前提条件なのですが、ここ数年はそのあたりの力が衰えてきています。ワールドカップである程度良い試合ができるように、これからも詰めオセロを解きまくって終盤力を鍛えたいと思います。

ところでワールドカップには「スピードウェーヴ」という部門があります。64枚の石をどれだけ速く返せるかを競うのですが、これも最近少し練習しています。私の全盛期(30代ぐらい?)には20秒ジャストぐらいで返せました。ところが今年の名人戦の会場で挑戦したところ、40秒近くかかって唖然としました。小学生低学年の次女にも負ける始末。気を取り直して自宅で久しぶりにスタンダード盤を引っ張り出して練習したところ案外速く感覚が戻って、今では22~23秒ほどで返せます。

主にパソコンやスマートフォンで研究する多くの若手選手と違って、私の世代の選手は自宅の研究はほとんど全てオセロ盤に棋譜を並べるという形で行いました。その時代に鍛えた石返しの能力がまだ残っています。若手選手に圧倒されがちなオセロですが、この分野はまだベテランが有利なのかもしれません。

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