フランス大使館訪問

先週金曜日にフランス語の授業を受講している生徒たちとフランス大使館を訪問しました。訪問に備えて生徒達に質問を書かせ、それを私がフランス語に翻訳し、それをアルテュール君の母親のドリスさんに校正してもらいました。ネイティブチェックの済んだ質問を生徒たちに配布し、授業を2回分ほど使って練習しました。質問自体は「フランスはドイツとどのような関係を保っているのでしょうか?」「日本で一番困ったことを教えてください」「フランスと日本の教育制度の違いは何ですか?」というような短いものなのですが、まだ初歩的な文法事項しか学んでいない生徒達にとってはかなり大変です。訪問の直前には休み時間のたびに何人もの生徒が、私に発音を修正してもらうために職員室に来ました。

大使館訪問.jpeg

当日は、昨年もお世話になった日本人の女性職員と、フランス政府留学局 (Campus France) のフランス女性が対応してくれました。フランスの教育制度、大学への日本からの留学方法などの説明があった後にいよいよ質疑応答の時間です。生徒が次々と手を挙げてフランス語で質問したのですが、そのほとんどが一発で通じたのです! これは嬉しかったですね。生徒達が一生懸命練習した甲斐がありました。それぞれの質問に対してフランス人女性職員が丁寧に答えてくれて、それを私が日本語に訳しました。解答のほとんどをしっかりと聞き取れたのは、これまでの学習の成果だと思います。一つだけ分からなかったのは「日本で一番困ったことを教えてください(Qu'est ce qui vous a été le plus difficile quand vous êtes venus au Japon?)」という生徒の質問に対する解答で、少し迷った後に彼女が言った言葉 “Faire des courses.” が聞き取れませんでした。私が困っていると彼女は日本語で「買い物」と教えてくれました。彼女によれば、フランスでは日常生活で必要なものはだいたい大きなスーパーで買えるのですが、日本に来た時は例えばシャンプーを買いたくてもスーパーには置いておらず、薬局に行ってもこんどはパッケージが似ていて、どれがシャンプーだか洗剤だか化粧品だか分からずに苦労したそうです。

あっという間の1時間でしたが、生徒達にとってとても有意義な時間だったと思います。私もフランス語の学習を始めた時の目標の一つ(簡単な通訳ができる程度のフランス語力を身につける)が達成され、非常に嬉しかったです。フランス大使館の皆さん、どうもありがとうございました。

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ワールドカップ・日本予選

日曜日はオセロワールドカップ日本予選に参加しました。6回戦までは高梨九段に敗れただけの5勝1敗だったのですが、代表枠を賭けた最終戦で佐谷六段に敗れてしまいました。これでシンガポール行きはなくなったと思ったのですが、2敗組のなかで順位が良かったようでプレーオフに進出することができました。


OWC日本予選・プレーオフ
●滝沢雅樹 Masaki Takizawa
○村上 健 Murakami Takeshi

この試合は中盤まで何回か経験があり、白が打ちやすいような気がしたのですが、その優勢を維持することができませんでした。終盤は滝沢九段の独壇場です。

終局後はしばらく盤の前を離れることができず、試合を並べ直してどこが敗着なのか考えました。その後隣のもう一試合のプレーオフも終了し、理事の方がお二人ほど近づいてきて声をかけてくれてました。そのうちのお一人が「村上君、最近阿部寛に似てきたね」と言ってくれたのですが、私は上の空で「そう言われたのは初めてです」としか言えませんでした。実は敗戦のショックで頭が空白になっていて、自分でも信じられないのですが、阿部寛が誰なのかもその時は分からなかったのです。会場を出た後で「ああ、俳優の阿部寛か」と初めて気がつく始末。負けてがっくりきている私を見かねて、励まそうと思って声をかけてくれたのに違いないなのですが、褒め言葉であることにすら気付かずに失礼しました。この場を借りてお礼を述べたいと思います。ありがとうございました!

勝った時に喜ぶことは簡単です。負けた時にどのような態度を取るか。そこに選手の真価が問われると常々思っているのですが、今回は我ながら実に恥ずかしい態度でした。

大会前にシンガポール大会が最後のワールドカップであること、その後は世界規模の大会は世界選手権一大会に統一されることが発表されました。このこと自体は大変喜ばしいことなのですが、10人単位で日本代表が選考されるワールドカップがなくなることは、世界大会に出場することが(日本の選手にとっては)以前と同じように極めて狭き門になることを意味します。

「世界大会に出場する人生最後のチャンスを逃してしまったのかもしれない」という気持ちが、私にあのような態度を取らせたのかもしれません(いかにも英語的な構文ですね…苦笑)。そう思って私の失礼な態度を御容赦いただければ幸いです。

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