世界選手権大会②

世界選手権が終わりました。3日間、手に汗を握りながら観戦しました。今はネット経由で上位の対戦をほぼリアルタイムで観戦することができます。また対局上の映像も見ることができます。全く良い時代になったものですね。

私は元麻布オセロ部の山川王座を応援していたのですが、残念ながら準決勝で敗れてしまいました。大熱戦の第1局を落としたのが悔やまれます。http://www.woc2013.se/transcripts/round_14/html/OKAMOTO%20Kazuk-YAMAKAWA%20Taka.htm

50手目はg3で白勝ち(黒h4なら白g2→白h2の連打があるため黒厳しい)だったようですが、時間がなかったのでしょう。実戦の50でも良さそうに見えますが、対する51g7が絶好手! この交換を入れたために次の52g3の効果が薄れてしまっています(黒h4と打たれても白g2→白h2の連打がない。白g2だと縦も返るため)。観戦している私には最後までどちらが勝っているか分からなかったのですが、なんと測ったように2石負け。

それにしても岡本新世界チャンピオンは強いですね。オセロニュース107号(2012年4月発行)に私が書いた文章を引用します。

「国内メジャー大会(名人戦、全日本選手権、王座戦)全てを制した選手、すなわちグランドスラムを達成した選手は過去に3人しかいない。為則九段、滝沢九段、そして中島八段。いずれもオセロ歴30年以上の大ベテランだ。岡本七段は名人戦を制し、弱冠17歳にして史上4人目のグランドスラム達成者となった。しかし本人は満足していないだろう。過去2回の世界選手権で突破できなかったベスト4進出の壁を破り、世界の頂点に上り詰めることしか考えていないはずだ。そしてその可能性は充分にある。頑張れ岡本新名人!」

「満足していない」のくだりは私が推測で書いたのですが、多分間違ってないでしょう。4回目の世界選手権出場で遂に栄冠をつかんだ岡本名人、本当におめでとうございます!

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世界選手権大会

ストックホルムで開催中ですね。職員室の掲示板に途中経過を貼って「OBの山川高志君が準決勝に進出!」というニュースを伝えました。何人もの先生から「すごいですね。頑張ってますね」と声をかけてもらいました。

最終日も頑張って下さい!!
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トリオオープン①


1回戦
●村上 健 Murakami Takeshi
○麻生大祐 Asao Daisuke

この試合は33手目まで王座戦の村上vs長野戦と同じ進行になりました。34で長野四段はh5と打ったのですが、麻生四段はg3! これは好手で、黒がe3に打ちにくくなっています(横も返ってしまう)。35で次に黒e3を狙いますが、36が再び好手。37~39は長考の所産。黒b7を残し、上辺方面に白が手をつけにくい形にして粘ります。42が敗着。ここは白g7!を恐れていました。こう打たれると黒はなかなかホワイトラインが切れず、切れば白g8の手稼ぎが生じます。これが白唯一の勝ち手でした(それでも僅かに白+2)。42で左上に白から打てない3個空きを作ってしまったのが大きく、以降はどう打っても奇数理論が利き、白が細かく勝てない形になってしまいました。47で黒はどう打ちますか?

正解は黒g2。これなら白f1→黒g1→白h1→黒h2→白a8→黒b8のあと、白は右下の4個空きに先着させられます。この形の4個空きで先着するとどのような手順で打っても損が大きく白は勝てません。ところが47で右辺を取ってしまうと白g7。この右下の形は奇数理論を維持して白g8→黒h8となれば黒が得できますが、奇数理論を維持するためには右上の5個空きで黒が手止まりを打うたねばならず、そうなると白が右上隅から白h8→黒g8と右辺を取る手順が生じます。右辺を取らせるのは損なので、黒はいずれかの段階で黒h8→白g8の交換を入れざるを得ません。つまり47で右辺を取ると右下の4個空きは必然的に黒h7→白g7→黒h8→白g8という手順で埋まることになり、これは実戦のように「白→黒→白→黒」で右下が埋まる手順に比べて明らかに黒が損をしているのでした。麻生四段は47h7を想定していたのかもしれません。47g2を見て白が長考しますが、もはや黒勝の局面になっていました。



2回戦
●斉藤理基 Saitoh Riki
○村上 健 Murakami Takeshi

この試合は上辺の処理の仕方に迷いました。長考の末に16~22を決断。爆弾を作られるのはマイナスですが、23で黒を左方面に追い出して白が打てると判断しました。その判断は正しく、以後白やや良しの局面が続いたのですが…。読者のみなさんは44でどこに打ちますか?

実戦44が敗着! ここに打ってしまうと50まで必然の流れです。途中47でh1は白a8→a7の連打。48~50も右上で手止まりを打つ唯一の手順。そこで51が好手! 以下普通に白h5→黒h1→白g1→黒h7→白g7では次に黒g8!の好手で白全然足りません。私はやむを得ず52と右上の手止まりを諦めて右下の手止まりを確保したのですが、足りませんでした。

44の正解は白a7!でした。以下a8→白b8→黒e8→白d7→黒f8…というような流になりますが、黒がどう進めても白は右下の手止まりを打つことができます。そこで右上の4個空きに黒に先着させて白が勝てるのでした。

1試合目の対麻生戦で似たような4個空きを相手に先着させて勝ったのですが、この試合でも同じ構想が最善でした。実はこの手(44でa7)も少し考えたのですが、実戦の展開で勝てると思ってしまったのです。44の段階で好手51の存在に気付けなかったのが敗因だと思います。

続きはまた後日に。

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フランス語79 (Inferno)

Inferno.jpg

アマゾンフランスで注文してあったDan Brown最新作Infernoのオーディオブックが昨日フランスから到着しました! 最近は通勤電車の中などで以前聞いたL'appel de l'angeを再度聴いていたのですが、明日からはこれを聴きます。楽しみです!

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国際宇宙ステーションからのメッセージ

ここしばらく麻布英語で取り上げた国際宇宙ステーションの宇宙飛行士たちのメッセージの聞き取りに取り組んでいました。(http://blog.livedoor.jp/othello2011-111/archives/226049.html

最初に聞いた時は半分ぐらいしか聞き取れず、繰り返し聞いても7割ぐらいしか分かりません。フランス語の動画でもここまで聞き取れないことはあまりないので驚きましたが、宇宙との交信内容で音質が悪く、バックの音楽もついているので仕方がないのかもしれません。同僚の英語教員何人かにも聞いてもらって8割ぐらいは分かったのですが、それでも分からないところがかなりありました。

最終的にはネット上にあったスクリプト(ネイティブスピーカーが聞き取ったもの?)を同僚が見つけてくれて、ほぼ完成しました。しかしそれでも「本当にそう言っているのかな?」と疑問に思う部分はあります。非常に難度の高い音声でした。

しかしとりあえず出来上がったものを聞いてみると、やはり素晴らしい内容ですね。国際宇宙ステーションの乗組員として人類の冒険の先端にいる自負と高揚感、そして宇宙から宝石のように美しい故郷の惑星地球を見た彼らの感動がよく伝わってきます。

この動画はイタリアで映画製作を学んでいるGiacomo Sardelliという学生が、NASAの提供している素材を使って製作したそうです。まだ見たことのない方、ぜひ鑑賞してみて下さい!

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麻布英語

フランス語の授業で使っているブログ「麻布フランス語」(http://blog.livedoor.jp/othello2011-francais/)は既にご紹介しましたが、今度新たに「麻布英語」(http://blog.livedoor.jp/othello2011-111/)というブログを作りました。フランス語と同様に、生徒に呼びかけて面白い英語の動画を集めたいと思います。

また、授業で生徒に見せた動画の中から面白いものも随時載せるつもりです。授業で見せるのは一度きりですが、このブログに載せれば何回でもアクセスして復習することができます。これはなかなか生徒の英語力向上に役に立つのではないかと思いました。

まだ麻布英語には3つしか動画を載せていませんが、今後少しづつ増えていくと思います。英語の学習に興味のある方、ぜひ覗いてみて下さい!

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スマホリック

先週発売された週刊文春に「親が知らないスマホ依存の危険すぎる罠」というタイトルの記事が載っています。スマホにハマって生活が一変してしまった小・中・高校生の実態がルポされていて恐ろしくなります。昨日の授業でその話をして「これはもうアル中と同じだね」と言ったところ、高校1年の生徒2~3人が同時に「スマホリックだ!」と言いました。

アルコール中毒のことを英語でアルカホリックと言います。そこから派生して仕事中毒のことをワーカホリックと言ったりしますが、生徒たちはそれらの単語からの連想で瞬間的に「スマホリック」という言葉を作ったのでしょう。彼らの言語感覚の鋭さに感心しました。

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