パリオープン第6局


1回戦
●Arnaud Delaunay
○Takeshi Murakami


6回戦はフランスのArnaud Delaunay選手です。彼は既に今年の世界選手権フランス代表権を獲得しているフランスの若手有望選手で、日本のアニメの大ファンだそうです。今日の晩は彼と一緒にカラオケに行くことになっています。とても優しい人でした。21はg6を予想していたので、b2には驚きました。26は悪手。ここは普通に白g5→黒c7→白h4…で白良しでした。34も悪手。ここは白a4が好手。以下黒a3なら将来白a1→黒b1→白a2となった時に左上の白石の残り具合が良くなります。白a4の時に黒a3以外なら白a6と左辺を取る手があります。本譜37までとなると白a4には黒a2、白a6には黒e8があってどうにもうまくいきません。敗着は38。ここは白h6→黒h5→白a6が好手順で、これなら黒e8と打つとf7、g6まで返ってしまいます。これならまだ互角の形勢でした。38以降は一方的な展開。やはり34でa4という好手を見逃したのが敗因だと思います。4勝2敗で一日目の最終戦を迎えることになりました。


220.jpg
対局風景


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コメント 2

はせら

> 将来白a1→黒b1→白a2となった時に左上の白石の残り具合が良くなります。
こういう、「将来」どうなるという考え方って大事ですよね。10年も20年も前に、検討で某高段者がよく口にしていて、ああそういう考え方をしているのか、と随分参考になったものです。
by はせら (2011-09-26 08:07) 

murakami_takeshi

はせらさん
そうですねぇ。つい「以前この手がうまくいったから」というような過去重視の思考で手を選んでしまいがちですが、先入観を排除して将来を見ると案外良い手が浮かぶことがありますね。スリッパさんの新手にもそれを感じます。
by murakami_takeshi (2011-09-27 11:51) 

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