フランス語84 (2012④)

この範囲で一番苦労したのは下線部です。直前のplutotは英語のratherにあたる単語で「どちらかというと」「むしろ」というような意味です。最初に聞いた時、下線部は形容詞で「どちらかというと???な機械」という構造だと思いました。ところが「キャローム」という発音に相当する綴りを何種類か辞書で引いてみたのですがどうしてもそのような単語を見つけることができません。calme(キャルム。「静かな」の意)という形容詞もあるので「これは形容詞だ」という先入観ができてしまい、その後何十回度聞いても一向に解決しなかったのです。

その後もフランス語の学習を続ける中で何度かqu’àという表現を見る機会がありました。これは接続詞のque(英語のthanに相当)と前置詞のà(英語のtoに相当)が合わさった形です。またl’homme(英語のthe manに相当。「人間」の意)という表現も頻繁に出てきました。潜在意識下に沈殿していた(?)これらの知識が、ある瞬間に結びついて「これはプリュトキャローム(どちらかというとキャロームな)ではなく、plutot qu’à l’homme(人間ではなくむしろ)だ!」と閃いたのです。実に嬉しかったです。

このように小さいながらも発見する喜びがあるので、フランス語の学習はやめられません。

無題.png
http://www.youtube.com/watch?v=N4WXwTIbmno(2:44~)

La plus récente version de la prophétie apocalyptique de 2012 vient d’un oracle attribué à la machine plutot qu’à l’homme. Ses concepteurs l’appellent le projet web-bot. À ses débuts à la fin des années quatre-vingt-dix, il s’aggissait d’un program visant à predire les cours de la bourse.
2012年に関する黙示録的な予言のうち最も最近のものは、人間ではなくコンピューターによって行われました。その開発者はこのプロジェクトをウェブボットと呼んでいます。1990年代後半にこのプロジェクトがスタートした時、それは株式市場の動向を予測することを目的にしたプログラムでした。 

Chaque fois qu’un individu fait un avertissement quelconque, il prédit l’avenir.
個人がなんらかの予告・警告を行う度に、彼は将来を予言しているのです。

Le conseiller financier George Ure a collaboré avec des associés pour développer un logiciel qui se sert de petit programme autonome appelé robot, ou agent logiciel, qui passe le web au peigne fin à la recherche de tuyau sous le monde de la finance. Les concepteurs font le pari suivant : en faisant un balayage systematique du langage du web, il compte obtenir un résumé de l’inconscient collective et par la même occasion une vision de l’avenir.
金融アドバイザーのジョージ・ウルは同僚と協力して、「ロボ」あるいは「探索ソフト」と呼ばれる小さな自動プログラムを利用するソフトウエアを開発しました。このソフトは金融界の情報を求めてウェブ情報を精査します。開発者たちは次のような予想を立てています。ウェブ上の言語情報を組織的にチェックすることで世界中の人々の無意識の動向を把握し、同時に将来発生する事態を把握することができるだろう、と。

J’oserais dire que c’est un aperçu d’un subconscient universel.
あえて言えば、これは世界中の人々の潜在意識をまとめたものです。

nice!(0)  コメント(4) 

nice! 0

コメント 4

Kanaya

こんにちは。
今年も仏語の授業をなさるのですか?
私事ながら今月末で中2より住んでいた恵比寿を去ることにしました。
中2時はまだ先生とは面識はありませんでしたが、遅刻しそうなときは駒田眼鏡屋さんの前のバス停から先生と同じ都バスに乗って通ったのが懐かしいです。
その駒田メガネ店も先月閉店し、その横の信用金庫に続き、近々解体される予定です。
あの辺の昔ながらの建物はどんどんなくなりゆきます。
中村商店(金物屋さん)はまだ健在ですが。
これからは麻布高校にも遠くなるので、移動前に一度訪問したいと思っています。

by Kanaya (2014-04-04 20:09) 

murakami_takeshi

Kanayaさんどうも~。今年も昨年度と同様に1学期と2学期はフランス語の授業を担当します。週に1回、土曜日の3、4時間目です。

駒田眼鏡店とは懐かしいですね。一度お店でオセロの話になり、店主の持っていたパソコンのオセロソフトと対戦したことがあります(負けてしまいましたが…)。お店もうやめてしまったのですね。

金物屋さんは確かに健在ですね。「金物屋はなぜ潰れないのか」とういようなタイトルの本の宣伝を見たことがります。なにか他の業種とは違った強みがあるのでしょうか。

麻布に来るときはぜひ御一報ください。メールは毎日チェックしています。携帯は普段携帯していないのであまり役に立ちません。久しぶりにお会いしたいですね。

by murakami_takeshi (2014-04-05 12:47) 

Kanaya

恵比寿に住むのもあと3週間弱となりました。
駒田メガネ店の駒田さんはうちの近所にお住いで、娘さんは私が学部生時代のスギノキヤでのバイトの同僚でした。今は沖縄にいるそうです。
中村商店のご夫妻とはいつも話します。あの向かいの八百屋さんも2年ほど前にやめられました。
跡継ぎがいないので店をやめる類型が多いようです。
来週の土曜日は第一回目の仏語講義ということでしょうか。
ちょうど土曜は勤務がないので、村上先生にうかがえるのは土曜がよさそうです。

by Kanaya (2014-04-05 19:01) 

murakami_takeshi

Kanayaさん
12日は午後に保護者懇談会があるので、19日か26日が私としては都合が良いです。
by murakami_takeshi (2014-04-06 15:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

榎本戦解答髙田戦より ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。