天王洲カップ(後半)

村上vs駒形.png
●村上34-30駒形○

2回戦の相手は駒形真之五段。26までは駒形五段研究の進行だそうです。37は迷ったのですが、右辺を捨てても41までで白に手を渡せば白も難しいだろう、と決断しました。45は最初b7→白e8→黒d8を読んだのですが、そこで白a6と打たれると足りないと思って切り捨ててしまいました。実はこれが唯一の黒の勝ち筋でした。47は実戦の展開を想定して勝った気分になっていたのですが、なんと48g2!→黒a8→白e8なら白勝ちでした。49をくらっては白万事休す。薄氷の勝利でした。

長野vs村上.png
●長野32.5-31.5村上○

3回戦は長野泰志二段。ドラゴン定石で奇襲をかけてきます。白もうまく咎めて優勢になったのですが、42が緩手。打った直後に「白d8→黒b8→白g2で簡明な白勝ち」ということに気づきがっくりしました。43が急所で形勢急接近。それでもうまく打って白勝ち局面になったのですが。。。なんと最終手を打ち最終石を返して時計のボタンを押した瞬間に時間が切れてしまいました。局面が勝っていただけに勿体ない試合でした。

石川vs村上.png
●石川24-40村上○

4回戦は石川明五段。序盤はお互いによく知っている展開でぽんぽん進みます。局後石川五段が「この展開は黒2石勝ちのはずなんだけど、どこで間違えたのかなぁ」とコメント。その後の分析で35h4なら黒2石勝ちの形勢であることが分かりました。石川五段はたくさんの勝利進行を知っているので油断なりません。幸いこの試合は黒が途中で間違えたために白優勢に。実質的な敗着は41。42に割り込まれては簡明な白勝ち形です。a1は保留してg6とでも打っておけばまだまだこれからの試合でした。

佐藤vs村上.png
●佐藤31.5-32.5村上○

5回戦は佐藤直大三段。蛇定石からスタート。16がやや緩く、ここはd2に先着すべきでした。以下白がちょっとでも間違えるとすぐに手が詰まりそうな危険な展開。時間をたっぷり使って打ちました。敗着は42。この手を打たないと黒f8でまずいと思ったのですが、実は42h3→黒f8→白h7!と下辺と右辺を捨てる大胆な構想で白勝ちでした。とても打てません。以降負けを覚悟していたのですが、黒57を打ち終えた段階でなんと黒の持ち時間が残り1秒! 黒の時間切れ負けとなってしまいました。

宮崎vs村上.png
●宮崎27-37村上○

最終戦は宮崎裕司四段。ここ2年ぐらいほとんど勝っていない相手です。もう6連敗ぐらいしているかもしれません。なんとか一矢を報いたいものだと思いながら対戦開始。23が悪手。ここはc7→白b6→黒a5なら互角でした。24→26が好手順で白やや優勢。29も悪く、普通にf8かf7ならまだまだでした。33以降、b2やg2に黒の好手が残って危険な形ですが、白も逆転の罠をかいくぐって寄せていきます。47ではa5も有力に見えますが、白a6の時にa6~f1ラインが通るため黒勝てません。47f1も白a5→黒a6→白g7でだめ。会心の終盤で久しぶりに宮崎四段に勝つことができました。

結果は5勝1敗で3位と好成績でした。優勝は麻布オセロ部の長野二段。これで三段に昇段です。おめでとう!






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