詰めオセロ解答

皆さん、コメントをありがとうございます!


問題① 黒番。最善手順は? (難易度…低)

難易度が低いのは、手筋的観点から最善手順を見つけるのが容易な局面だからです。平凡に黒a8→白b8→黒a2と寄せていくのは、以下白b2→黒a1→白b1→黒g1→白h1と偶数理論通りの一本道で白の6石勝ちです。この寄せ方は3箇所の空き全てで白が手止まりを打っている点に注目してください。黒はどこかの空きで手止まりを打てるような工夫が必要です。

正解は初手黒b1! 以下白a1→黒g1→白h1→黒a2→白b2→黒a8→白パス→黒b8で黒の2石勝ちです。「左下で黒が連打できないかな?」と考えればこの手順を導き出すのは比較的容易ですが、黒g1を打つタイミングに注意が必要です。

まず初手黒g1は白h1→黒b1の時にe4が黒くなってしまい、左下の連打が成立せず黒勝てません。また初手黒b1→白a1→黒a2と打つと白g1!が絶妙手。これも左下の連打が成立せずに引き分けになってしまいます。この白の好手を見抜いて3手目で黒g1と打つ必要があるのです。



問題② 黒番。黒が唯一勝てる手は? (難易度…高)

これは難しい局面です。黒は良さそうな手が3つ(a7、a8、h7)あり、それぞれの帰結を正確に読まないと最善手が分かりません。

まず黒a7ですが、白h3→黒h7→白h8→黒g7→白a8→黒h2→白h1→黒g2→白g1とほぼ一本道で引き分けになります。

次に黒a8は白a7。そこで黒h7とh8の選択に悩みますが、黒h8の場合白g7!というなかなか思いつかない好手があり、以下黒h7→白g1!→黒h1→白g2!→黒h2orh3→白h3orh2で白の4石勝ち。これは実にうまい寄せ手順なのでぜひ並べてみて下さい。初手黒a8→白a7の次に黒h7を選択した場合もやはり白g1!が好手。以下黒h1→白g2、あるいは黒h8→白g7でさきほどと同じ形になって白の4石勝ちです。

「初手a7でもa8でも勝てない」ことを見切るのは非常に難しく、この段階で間違えてしまう方も多いことでしょう(私もそうでした)。その関門を突破して初めて初手黒h7を考えることになると思いますが、この手は次に白g2のストーナーが見えているだけになかなか打ちにくい手です。しかし白g2には黒h2!がうまく、以下白h3→黒a7→白h8→黒g7→白a8→黒パス→白g1→黒h1で黒の8石勝ち。右上をハイパーにするのがうまい戦略です。なお、初手黒h7→白g2に対してはすりっぱさん御指摘の黒a7、あるいは初段さん御指摘の黒h3でも勝てます。

初手黒h7に対しては白h2の方が良く、そこでまた黒が悩むことになります。黒a8は白a7→黒h8→白h3!→黒h1→白g1→黒g2→白g7で白2石勝ち。黒はa7がベターで、以下白g2→黒g1!→白h1→黒h3→白h8→黒a8org7→白g7ora8で黒の4石勝ち。

まとめると問題図からの最善手順は黒h7→白h2→黒a7→白g2→黒g1!→白h1→黒h3→白h8→黒a8org7→白g7ora8(黒4石勝ち)となります(佐谷さんお見事!)。

でってぃうさん、Practice makes perfect.という英語のことわざがあります。お互い完璧を目指して頑張りましょう!

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コメント 2

でってぃう

練習あるのみ、ということですね。
村上さんからそのような言葉をかけてもらえるなんて、非常に嬉しいです!
by でってぃう (2014-03-11 01:23) 

murakami_takeshi

でってぃうさんどうも~。そうですね。練習しても完璧は難しいと思いますが、完璧に近づくことはできると思います。お互い頑張りましょう!
by murakami_takeshi (2014-03-15 22:40) 

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