フランス語60 (読書など)

かなり前にL’appel de l’angeのオーディオブックを聴き終わりました。かなり面白かったのですが、第1作のEt après...には及ばないような気がしました。いずれにしてもオーディオブックという形で聴くのは初めての体験です。かなりリスニングの力がついたような気がします。

今は、主に通勤時間に以前購入した星の王子様の音声を聴いたり、様々なユーチューブの映像の音声を聴いたりしています。音声の勉強にかなりの時間を使うようになった結果本を読む時間は減ったのですが、細々とLa mémoire dans la peauを読み続けています(現在415ページ)。

ユーチューブの音声はとても勉強になります。聴き取れない部分も折に触れて聴き返していると、ふとした時に正解がひらめくことがあり、そんな時は非常に嬉しいです。最近では次の映像でそのような事がありました。

http://www.youtube.com/watch?v=N4WXwTIbmno

これは以前もこのブログで御紹介した2012年に関するドキュメンタリーです。この3年間ちょくちょく聴いてかなりの部分は聴き取れるようになっているのですが、まだどうしても分からない部分もあります。その一つが開始後21秒に出てくる

Mais ce funeste présage ????????? de la science.

という部分です。この????の部分は100回以上聴いても分からなかったのですが、最近ついに正解が閃きました。フランス語に興味のある方、ぜひ聴いてみて下さい。

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全日本選手権・東京ブロック大会②


2回戦
●佐藤直大 Sato Naohiro
○村上 健 Murakami Takeshi

11手目はd1の方が良さそうです。13は黒f5!と固められる手を恐れていました。以降白かなりの優勢となりました。白は34でどう打つべきでしょうか?

正解は白b4→黒a4→白h6。次に黒g2で粘られるような気がしたのですが、それなら白f7!が好手。以下黒f8→白g7!で綺麗に詰んでいます。黒g2の代わりに黒h4→白h2→黒g2ならば白h7で簡明です。

実戦は白がややもたつきますが、42~46が好手順(最善)で寄せ切ることができました。



3回戦
●菱山裕一 Hishiyama Yuichi
○村上 健 Murakami Takeshi

9があまり打たれない手で未知の序盤になりました。23が好手。白は24~26で手を渡してかろうじて粘っていますが、27~29が好手順で厳しい形勢です。30は打ちにくい手ですが、以下黒e8→白f1→黒h5→白h2→黒c8→白h7…でなんとか粘れるか、と思いました。31は意外。白は下辺に爆弾を作り、b7の手稼ぎも残して優勢になったのですが…。

44から白がもたつきます。黒g7の通しを恐れた44b2は石損。やはり普通にa3が正解でした。そして48がまた悪手。正解は白h8。これは黒g8と打たれて自信がなかったのですが、そこで白b8!が下辺を捨ててh7打を作る好手。これなら白が比較的簡明に勝てました。読者の皆さんは52をどう打ちますか?

正解は52b7! 以下黒a8なら白a7→b8の連打、黒b8なら白h7→黒g2→白a8でa7が白の余裕手になります。これなら簡明でした。

実戦52は黒g2でブラックラインを通されても54でブラックラインを切りh1に先着できるので良しとの読みですが、57を見落としていました。57~59が第7行を取る好手順。57a7を想定し、第7行は白のものになると思いこんでいた私は「逆転されたか?」と思ったのですが、非常に幸運なことに4石残っていました。



4回戦
●大内康裕 Ohuchi Yasuhiro
○村上 健 Murakami Takeshi

18はa4が第一感だったのですが、次に黒e1!と打たれるのを恐れて却下しました。実戦18~22は読み筋ですが、次に黒d7→白f5→黒g6→白c7→黒e7…のような流れでやや不利だと思っていました。23は意外。ここはいつでも打てるので焦る必要はなく、24で白優勢へ。42で私は長考。白h7→黒g1となった後の展開を色々と考え、いずれも白勝ちと結論してh7にしました。48が好手(最善)。49も最善。この手でa4は、白h1→黒h6→白a1と上辺を取られてやはり黒の負けです。



5回戦
●末國 誠 Suekuni Makoto
○村上 健 Murakami Takeshi

4回戦が終了して、全勝は私と末國九段のみとなりました。勝った方は5連勝で一位抜け。しかし負ければ最終戦の結果次第で代表落ちも有り得るという大勝負になりました。序盤は今年の名人戦決勝と同じ展開。14で私が変化。必然の15の後に白b3と打って黒を上方に追い出そうという狙いです。18ではb4、c1、c2、d6、e1など有力な手が多く、迷って長考しました。結局b4に着手。以下19~22と打ち、次に黒d6なら白b5に打とうという読みです。黒f2はやや意外。しかし25が好手でやはり白が少し苦しいと思いました。白32までお互いの読み筋通りに進みました。読者の皆さんは33でどう打ちますか?

正解は黒b6!→白b5→黒a3。次に白がc7やd7なら黒a4→a5の連打があります。「左辺でa3→a4→a5と黒が3連打する。そのために黒b6→白b5と敢えてコの字の中に埋めさせる」のが実にうまい構想。局後末國九段が「この構想が浮かばなかったのが敗因です」と語っていました。

実戦35は緩手でしたが、まだ互角の形勢。42は勝負手。44は白から打てない3個空きを作る打ちにくい手ですが、その3個空きを温存するには実戦の展開しかなく、偶数理論を失っても細かく白に残りそうだと思いました。45はa4に白から打てない1個空きを作り、左上の4個空きで唯一黒が手止まりを打てる手です。52でまずh2を考えましたが、以下黒g2に打たれると一本道で白の2石負け。消去法でg2を選びました。54は必然手。ここで他に打つと黒g1と打たれ、最終的に黒h8→白パス→黒g7→白g8となった時にg列とh列の両方を黒に取られて白負けです。最後に白がg8と打った時にg列の黒石を白石に戻すためにg1の白石が必要なのでした。59はh8でも同じ結果です。本局は38手目以降双方最善でした。

なんと5連勝で全日本選手権の代表権を獲得することができました。事前の不安が大きかっただけに非常に嬉しいです。ここのところ引き分けを一つ挟んで12連勝と好調なので、この調子で全日本やパリオープンも頑張りたいと思います。

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全日本選手権・東京ブロック大会

日曜日は全日本選手権大会・東京ブロック予選大会に参加しました。少し早めに会場につき、しばらく坂口九段、腰野三段、駒形五段、末國九段とおしゃべりしました。もう20年以上も前から東京ブロック大会で争ってきたメンバーです。20代だった私がもうすぐ50歳、10代だった末國九段がもう30代半ば。みんな白髪も増え、時の流れを感じました。

私は昨年仕事で全日本に出られなかったので、2年ぶりのブロック大会です。楽しみでもあり、また「勝てるかなぁ」という不安も感じました。なぜかと言うと、私は2001年に世界選手権の代表を辞退し、その後世界選手権の代表権を得ていません。全日本選手権も同じようなことになるのではないか、という嫌な予感を感じていました。

壁全面の大きな窓から外が見える開放的な会場で第1試合が始まりました。


1回戦
●宮田 徹 Miyata Tohru
○村上 健 Murakami Takeshi

20手目g4は以前世界選手権で外国選手(確かニッキー・ヤンデンビゲラー選手)が使っているのを見て知りました。なかなかうまい手で以降愛用しています。23はf5と固める方が良さそうです。28の第一感はg3だったのですが、黒b6の時に白b5と打てないのを嫌って切り捨ててしまいました。しかしやはり28では白g3→黒b6→白h6→黒h4→白g6!と引っ張るべきでした。これで白優勢です。29は悪手のお返し。ここは黒b6→白b5→黒a5!で互角。36は打ちにくい手ですが最善。相手の打ちたい場所に先打しています。b7がまたまた私の悪手。黒は45でどう打つべきでしょうか?

正解は5個空きに先着するg7。棋譜の右下にあるPutの左の□をクリックると盤面の色が変わり、好きな場所に打てるようになります。ぜひ45をg7に打ってみて下さい。

この形は、白が右下に先着すると4個空きのために黒が手止まりを打ち、白はh3と右辺を取ることになります。白が左下の3個空きに先着しても、以下「黒??→白??→黒a3」と黒は左辺の手止まりを打つため、結局白は前述の手順で白h3まで右辺を取らざるを得ません。そこからは一本道で黒a2→白b2→黒a1→白パス→黒h1→白パス→黒g2→白h2となり、黒は上辺と第2行を両方取って勝つのでした。白が左辺の3個空きに打たずにa3と打った場合でも、黒a7→白??→黒??で結局白は右方面に打たざるを得ず、白h3まで右辺を取った時点で黒a2と左辺を取られると白はb2が指定打ち。やはり上2行を取られてしまいます。

45g7と打った局面でこの展開を避けて白が勝つ手が一つだけあります。ぜひ考えてみて下さい。

正解は白a6! 以下黒a5なら白a3で、黒はa7に打たざるを得ません。黒a7と打たせて第7行を黒一色にして白はh7! 以下黒h5でもh6でも白はh8。これで右下4個空きの手止まりを白が打つことで白は辛うじて勝つことができるのでした。

そんな緊迫した形勢であるとは露知らず、私は形勢を楽観し宮田二段は形勢を悲観していたようです。45が24石差損の実質的な敗着でした。

隣でこの試合を見ていた末國九段は局後にすぐ「白厳しかったのではないですか?」と指摘。対局者二人と違って形勢互角であることを見抜いていました。流石です。

2局目以降はまた後ほど。

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