フランス語の授業

4月から高校1年生、2年生を対象にしたフランス語の授業が始まりました。土曜日の3、4時間目を使った「教養総合」という選択授業の一つで、29人の生徒が受講しています。初回は語学学習のコツを簡単に説明し、最も基本的な動詞être(英語のbeに当たります)の直説法現在形(6パターン)のスペルと発音を練習しました。後はプロジェクターでこのブログを見せ、実際のフランス語に触れてもらいました。Matrixの予告編に出てくるMr. Smithのセリフ(“L’espèce humaine est une maladie. Vous êtes le cancer de ce planète. Et nous, nous sommes l’antidote.”)は、「非常にゆっくりと発音されている」、「習ったばかりのêtreの活用形が3種類出てくる」、「英語と共通の語彙(humaine, cancer, planète)が入っている」点で初学者の練習に最適です。生徒に何回も真似して発音させました。

数名の生徒にレポート(フランス語の映像を見つけて文字に起こし、日本語訳をつける)を課し、2回目の授業では主にその映像を使って勉強しました。フランス語の学習に興味のある方は、ぜひ彼らの見つけた映像(http://blog.livedoor.jp/othello2011-francais/)も見て下さい。受講者は全員全くの初学者なのですが、そこそこ正確にフランス語を文字に起こしていることに驚きます。どうやったか聞くと、「同じ映像の英語版を探し、その表現を翻訳サイトでフランス語に翻訳し、あとは辞書を調べながら音声に当てはまるような単語を探して調整した」とのことでした。またユーチューブの動画には字幕機能がついているものもあります。音声をコンピューターで自動認識して文字にしているらしく、7割ぐらいしか合っていないのですが、結構参考になります。生徒はこの機能も活用したそうです。

教養総合は一学期単位で、週2時間の授業が8回しかありません。16時間で学べることは限られていますが、生徒達がフランス語に興味を持って、自由時間にも学習してくれるようになれば良いなぁ、と思っています。それにしても2月に買ったノートパソコンは本当に便利です。ワイマックス搭載で教室でも簡単に動画を見せることができるので、英語の授業でも活用しています。私が教師になった25年前には、こんな形式の授業は考えられませんでした。全く有難い時代になったものです。

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