詰めオセロ解答(黒番)

皆さん沢山のコメントをどうもありがとうございました!! まずは黒番の問題の解答です。盤の右下にあるPutの左横の□をクリックすると盤面の色が変わり、好きなように手を進めたり戻したりできるようになります。頭の中だけで手を考えるのが難しい時はこの機能を使ってみて下さい。


黒番。最善手順は?

かなり難しい局面ですが、考える方針はあります。2個空きが3か所あるので、まずは「どこか連打できないか?」を考えます。そしてもしそれが無理ならば、「どの空きも黒→白で白に手止まりを打たれてしまうが、どの順番で三カ所の空きを埋めていくのが黒にとって最も得か?」を考えます。

まず「連打できないか?」ですが、どの空きも連打できません。なので「どの順番で空きを埋めるのが得か?」を考えます。考えるにあたっては消去法が有効な場合が結構あります。この局面で言えば、右下の空きに手を付けるのは得策ではありません。黒g8→白g7で白の確定石が大きく増えることが一つの理由。もう一つは黒g8を打ってしまうと後で黒d8にしろ黒e8にしろ白が下辺の手止まりを打って下辺が白になってしまう、ということです。先に黒d8→白e8あるいは黒e8→白d8を交換してから黒g8ならば黒が下辺を取ることができます。

残る左下と下辺の2個空きですが、現在はどちらも黒が連打することはできません。しかし将来的に連打できる可能性も考慮する必要があります。下辺はb8に白石、c8に黒石があるので、他の2カ所の空きで何が起こっても黒は下辺で連打する可能性はありません(白は常にc8の黒石を返す手が残っているため)。それに対して左下の2個空きは、もしもc8の黒石が白くなれば黒a6→白??→黒a7と連打できます。

「左下は連打の可能性を残すために保留する」「黒g8は下辺を全部取る可能性を残すために保留する」という2点から、「最初に手をつけるべきは下辺の2個空きである」という結論が導き出されます。

「左下で連打する」という観点からは初手黒e8がベターです。以下白d8→黒a6→白g8→黒g7→白パス→黒a7、あるいは白g8→黒g7→白d8→黒a6→白パス→黒a7と、どちらを白が選んでも黒は左下で連打できます。ところがこの手順を数えるとどちらも黒が足りないのです! (黒e8→白d8…は白2石勝ち。黒e8→白g8…は白6石勝ち)

以上から消去法で黒の初手はd8となります。次に白e8ならば黒a6→白g7(指定打ち)→黒a7→白パス→黒g8で黒楽勝(10石勝ち)です。なので黒d8に対する白の応手はg7となります。対して黒g8は白e8で全然足りませんが、黒にはa6!とする妙手があります。対して白a7は黒e8→g8の連打なので、白はe8と受けざるを得ません。以下黒g8→白a7で黒の2石勝ちとなります。

最善手順は黒d8→白g7→黒a6→白e8→黒g8→白a7です。黒は結局どの空きも連打できませんでしたが、「連打するぞ!」という脅しをかけることによって白に損な手を打たせ、最終的に下辺とg列を大きく取ることに成功しました。

上記のように論理的思考によってある程度手を絞ることは可能ですが、やはり最後は黒d8→白g7に対する黒a6!の妙手が浮かぶかどうかが正解に辿り着けるかどうかの分かれ目になると思います。

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