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フランス語⑥

先日新宿の紀伊国屋に行きました。6階の洋書売り場で「天使と悪魔」のフランス語版を探したのですが、「現在売り切れで、注文した場合は年内に届くかどうか微妙なことろです」と店員さんに言われました。他に私が読んだことのある面白い小説の仏語訳がないか本棚を探したのですが、これというものが見当たりませんでした。

家に帰ってアマゾンで調べたところ、天使と悪魔の仏語版はあったものの「お届けは2~3週間先になります」と出ました。丸善のホームページで調べても「在庫なし」と出ます。いつも本を買っている広尾のナショナルスーパーマーケット2階の洋書屋さんにも電話してみたのですが、フランス語の本は置いていないとのこと。早く読みたくてたまらなくなっていたので、なんとか他に売っている場所はないかとネットで検索してみることにしました。

「フランス語 書籍」で検索すると、飯田橋にある欧明社という本屋さんのサイトが出てきました。ここに電話したところ、天使と悪魔のフランス語版があるというではありませんか! 早速取り置きを頼みました。

火曜日の放課後に飯田橋に行きました。坂の上にあるこじんまりとしたお店で、店内にはフランス語のラジオ放送らしき音声が静かに流れています。この本屋さんのホームページには「当時の常連のお客様にはノーベル賞作家・川端康成氏やマラルメ研究の大家・鈴木信太郎氏、辰野隆氏、渡辺一夫氏が名を連ねていました。そして大江健三郎氏の師である渡辺一夫氏は欧明社の名付け親でもあります」とあります。どうやら日本におけるフランス語専門書店としては重鎮的な存在であるような感じですが、それにしては小さなお店です。

最近同僚と雑談していた時に「最近の英語一極集中は恐ろしいね。日本で英語以外の外国語を学ぶ人の数がすごく減っている」という話を聞きました。その時は「そんなものかな」としか思わなかったのですが、店員さんに取り置いてもらった本を手渡された時に「これ一冊だけ残っていました」と言われて、その実感が湧いてきました。

天使と悪魔といえば世界的な大ベストセラーで、数十カ国語に翻訳され映画化もされています。そのフランス語版を店頭に置いてある店を見つけるのがこれほど大変だというのは、かつてはメジャー言語であったはずのフランス語の凋落を象徴しているような気がしました。もっとも私の探し方が悪いだけで、神田あたりに行くともっと置いてあるのかもしれませんが…。

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          英語版            仏語版

帰りの電車の中でドキドキしながら読み始めました。「全く手も足もでなかったらどうしよう」という一抹の不安があったのですが、それは杞憂でした。「星の王子さま」の最初の4章分で出てきた単語や構文が結構使われています。もちろん大多数は初めて見る単語なのですが、英語と似ているために意味を類推できる単語が多く、それ以外の単語も辞書を引けばちゃんと意味が取れます。これからしばらくは、辞書がボロボロになるまで単語を引きまくるつもりです。
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アンチオセロ大王

村上さんのフランス語の勉強の話を読んでいると、まさに外国語の勉強方法の王道という感じがしますね。私が英語の勉強を始めた30年以上前のことを思い出しました。こうした地道な勉強は、語学の勉強の場合遠回りに見えて実は一番の近道ですね。そして、最終的には、そうやって勉強したことが完全に意識の底に沈み、口をついて外国語が出たり、外国語で物事を考えることができるようになると一人前なのでしょう。

by アンチオセロ大王 (2009-12-04 23:12) 

murakami_takeshi

アンチオセロ大王さん
以前このブログで世界選手権のローズとの試合を取り上げた時に松本裕之さんに

>素晴らしいのは、局面でこのような考えを持てることはもちろんなのですが、
>それを的確に表現できるということだと思います。

と褒めていただいたのですが、今回アンチオセロ大王さんのコメントを読んで全く同じことを感じました。特に後半部分は外国語学習の到達点の一つを実に的確に表現していると思います。どうもありがとうございました。
by murakami_takeshi (2009-12-05 14:43) 

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